6月17日(木)釣行の続きです。
2010年 06月 19日
午後3時ごろ、上の写真のようにグレが釣れました。
結構な引きを楽しませてくれましたが、今日は真鯛釣りで来ているのでこれは外道です。
採寸はしておりませんが45cmぐらいかな。
しかし、今年は春以降天候が不順だったせいか、伊勢湾の鯛釣りは不調です。
本来なら、良い形の真鯛が釣れる時期なのに、
なぜか釣れるのは年無しの黒鯛ばかりだったりで、
海の中でなにが起きているんだろう、と思うぐらいです。
感覚的には1ヶ月以上遅れていると言うような感じですね。
先週は、2馬力ボートで豊浜沖へアジ・キス釣りに行きました。
まずアジを釣ろう、と思ってサビキ釣りをやってみましたが、
釣れてくるのは小サバばかり、
それも、仕掛けを降ろしたかどうかと思っているうちに
小サバがパーフェクトに掛かってきます。
その気でねらったら一日で500匹ぐらいは釣れるぞ、
と言うぐらいの猛襲に遭いました。
これも、ここ数年では経験の無い事です。
また、その日はボートの数メートル前を
3匹ほどの小クジラが横断していく、と言う場面に遭遇しました。
多分スナメリだと思うのですが、こんな経験も初めてです。
やっぱり今年はちょっと変ですね。
今回の釣行で、一番腹立たしい出来事。
それは上の写真、釣り友H君が釣ったアズキマスです。
伊勢湾へ何回釣りに来た事か・・・・、
しかしこんなに大きいアズキマスを見たのは初めてです。
重量を測ってみましたが2,4kg有りました。・・・・悔しい!!
釣り友H君は、幼稚園時代からの同級生、
中学校まで一緒の学校へ通っていた幼馴染です。
釣りも、堤防釣りから磯釣り、そして船釣りまで、
ずっと一緒にやっている良きライバルです。
身長は190cm弱、体重もそれなりに有ります。
そんなH君が手に持ってもこの大きさのアズキマスです。
羨ましいなあ・・・・さぞ美味しかったでしょう。
もう一人の釣り仲間Nさんが、大きな本カワハギを釣りました。
仕掛けは胴突き3本針、今日は真鯛釣りに来た筈なのに・・・・・。
まあ、要するに皆さん下手くそなんですよね。
底ばっかり探っているからアズキマスやカワハギが釣れるんですよ。
釣り仲間Nさんは、近所のラーメン店の大将です。
ラーメンを食べに行ったら、大きな真鯛の写真がお店に飾って有りました。
それを見ながら釣り談議になり、その後一緒に釣りに行くようになりました。
途中、アタリが遠のいてきました。
潮待ちしましょうか、と言う事になり、
その間船頭さんから最近話題のテンヤ釣りのレクチャーを受けておりました。
道具は2,4mほどのテンヤ竿、リールはトーナメントISO2500LB、
道糸はPEの1号、それに3号の先糸です。
使ったテンヤは5号。
リールをフリーにして底取りして、その後竿いっぱい振り上げる、
その後竿を下げて仕掛けを落とす、フォールの途中でアタリが出る、アタリが出たら止める、
合わせたらダメだよ、と船頭から教えてもらう・・・・、ほー、そう言うものか。
で、底についたらまた竿いっぱい振り上げる、その後また竿を下げて仕掛けを落とす、
潮に乗ってテンヤが先へ行く(潮に乗って遠ざかる)からレバーブレーキで調整しながら
糸を出して、また底まで落とす、その繰り返しだ、と、船頭が教えてくれた。
船頭さんの教え通りそれを繰り返しているうちに、
コツコツッと言うアタリが来た、おっアタリが判る判る、
しかし、その後はセコイ釣り人の性、
あわせるな!と言われていたが、あわせてしまった。
お、釣れた釣れた!
釣れたけれど小さいねえ、
と言いながら巻き上げてくると、顔を見せたのは上の写真のカワハギ君。
鯛ではないだろうなあ、と思いつつ巻き上げてみたら、これかァ・・・・。
うーーん、今日は本命ボウズの予感。
テンヤ釣りの練習で遊んでいたら、潮が来た。
よし、潮が動き出したぞ!
さあ、胴突き仕掛けで釣り再開・・・・、しかしアタリは無し。
明らかにエサ取りのアタリと言うのはいやと言うほど有ったが、本命のアタリは無い。
よし、おもりを重くしよう。早速おもりを交換して投入、二流しぐらいした頃だろうか、
はっきりした本命のアタリ、グンと一気に持って行く・・・・、来た来た!
でも、あまり大きくないなあ・・・・、上がってきたのが上の写真のきれいな真鯛、
とりあえず本命坊主は逃れて一安心。
しかしその後アタリ無し、夜7時に納竿と相成りました。
あー、今日も不完全燃焼・・・・・。
さあ、釣りも終了して、船頭さん宅で茶菓子を食いながら一服。
そこでテンヤの話に花が咲いた。
エサのつけ方はどうすれば良いか。
テンヤ釣りに没頭している船頭さんの息子さんに聞いた。
その答えが上の写真です。
伊勢湾の鯛釣りは、生きたウタセエビ(ヨシエビとかアカシャと言う人もいる)
を使いますが、そのときと同じ様に孫針を口側から刺して針先を角へ抜く、
親針は尾羽を取ってセオリー通りに刺す。
そうすると、上の写真の様になって、孫針の糸のテンションで頭が落ちないし、
エビが良い形になるそうです。
船頭さんの話では、エビの腰が曲がった形では(写真の逆の反り方)釣れないそうです。
そうか、なるほどね・・・・・。
しかし、伊勢湾でのテンヤ釣りは生きたエビを使うのでこの方法で良い様ですが、
関東方面の様に冷凍エビを使う場合は、
このやり方では頭が落ちてしまうかもしれないですね。
それから、テンヤの色は赤系がどうも食いが良い様だ、と言ってました。
上の写真は、船頭さん(お父さんの方)が以前に使っていたテンヤだそうです。
息子さんは、これは鯛カブラに近い物でテンヤではない、と言っていた。
少々ここで親子で口論・・・・。
良く見て頂くと判りますが、頭を細い糸でテンヤに巻きつけています。
この状態でゴムひもの付いた側に道糸が付いて、海に落とすんだそうです。
そうすると、エビの背が上になった状態でフォールしていくそうです。
うーーん、これなら不自然な感じが無くて良いなあ。
いつも生きエビをつけて釣りをやっている私たちから見ても、
この方が納得が出来ますね。
一般的に言われているテンヤは、エビが腹を上にしてフォールしていくので、
伊勢湾の釣り師はどうもその姿を想像すると抵抗を感じます。
船頭さん自慢の伊勢湾式テンヤ(わたしが勝手に言っている)の写真です。
※孫針が付いていない状態です。
おもりの平たい部分に、エビの頭を押し付けて糸で巻くのだそうです。
親針はエビの脚(腹側)の尾側から刺す、と言っていました。
一般的に販売されているテンヤ同様重さが色々有って、
釣り場の深さで変えていると言う事でした。
その地方地方で伝統的な釣り法が有って、面白いですね。
今度は、この仕掛けを使った釣りをしたいと思います。
それでは、次回釣行まで。